BiSHの音楽はパンクじゃない!

BiSH
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BiSHの音楽はアイドルにしてはめちゃくちゃカッコいいね!でもパンクロックじゃないよね!?

「楽器を持たないパンクバンド」というフレーズに惹かれ、観てみれば6人のアイドルの女の子。

見た感じも6人が不揃いで不思議。

音楽はハードなギターと気持ち良いビートをベースになんでもありのロックミュージック。

かっこいい。

ただパンクバンドというけれど、パンク・ミュージックじゃないよね?

70年代を代表するパンクでもないし、90年代のグランジやオルタナティブ的パンクでもない。

そう。

彼女たちの音楽は最高にカッコいいけど、パンクじゃない。

でも、彼女たちの売り出し方、プロモーションは思いっきりパンクなんですよね。

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装置としてのアイドル

BiSHの事務所WACKの社長である渡辺淳之介氏は、サウンドプロデューサーである松隈ケンタ氏の創り出す音楽が好きで、彼の音楽をどうカッコよく世に出していくかが大きな要素だそう。

その音楽を最大限カッコよく発信するため、所属のアイドルの子たちはいわば発信のための「装置」であるという。

ピストルズのプロデューサー/マルコム・マクラーレン構想

この構図は、まさにパンクロックの神と言われた「セックス・ピストルズ」を世に送り出したマネージャーであるマルコム・マクラーレンの構想と同じ。

ピストルズもまたマルコム・マクラーレンが実現したかったムーブメントを世に巻き起こすための「装置」でした。

あくまでもムーブメントを巻き起こすことが目的ですから、マルコムは彼らにプロとしての演奏や歌唱力なんぞは求めていないわけです。

この伝説のバンドの寿命はたったの2年。

たった2年で伝説を作りました。

マルコムは創造したものを破壊したくなるという性質があるようで、ピストルズの終焉も見据えていたようです。

セックス・ピストルズにはシド・ヴィシャスというカリスマ的パンクのベーシストがいましたが、彼は元々ピストルズのファンで極めて破壊的な若者としてその頃からライブハウスなどでも有名人でした。

マルコムはそこに目をつけ、ピストルズを終焉に向かわせるためヘロイン中毒のカリスマ的存在のヴィシャスを投入する事で意図的にバンドを崩壊に向かわせたと言われています。

まあ、BiSHにはそのような構想はないと思いますが、BiSHに限らずWACKのアイドルを装置化するという構造は影響を多分に受けていると思います。

混乱を巻き起こす小箱でのライブ

BiSHはライブハウス巡りを大切に活動をしていますが、ピストルズも当然ライブを重視したパンクバンドでした。

小箱のライブ会場をよく使っていたのですが、これはファンと密接な関係を作るというよりも、彼らが暴れる状況を作るための仕掛けであったとも言われています。

むちゃくちゃです。

結局、ヘロイン中毒のヴィシャスはドラッグのオーバードーズ(過剰摂取)で死亡。

バンドもたった1枚のアルバムをリリースして伝説となりました。

ヴィシャスもある意味、マルコムの実験装置として悲劇に巻き込まれた犠牲者と言えるでしょう。

BiSHは当然、ここまでの過激で酷いプロモートはしていませんが、渡辺氏のピストルズに対する憧れは青年の時期の夢を果たすように楽しみながらマルコムのプロデュース手法をかいつまんで実現しているところが、観ているロック好きオジサンも楽しめるというものです。

奇抜なネーミング

BiSHのみならず、WACKのアイドルの娘たちは名前がユニークです。

アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、アユニ・Dとか。

変です。

最初、アイナ・ジ・エンドの歌唱力に驚いて画面を二度見し、名前をチェックしたらジ・エンドって、もう最高にパンクです。

ピストルズのカリスマ・メンバーの芸名

セックス・ピストルズのカリスマ二人も、本名ではなく奇妙な芸名がつけられています。

ボーカルは本名ジョン・ライドンですが、ピストルズではジョニー・ロットン(腐ったジョニー)と名乗っていました。

また、2代目であるベーシストのジョン・サイモン・リッチーはシド・ヴィシャス(凶悪なシド)という名前で一躍有名となりました。

シドはジョニー・ロットンの飼っていたハムスターの名前です。

「ちんこ」とか「キンタマ」とか言いたがりがち

ネーミングということではないですが、BiSHの所属事務所であるWACKの社是とピストルズの最重要アルバムにも共通点を見ることができます。

WACKの社是は「ちんこと言える世の中を。」

当時、物議を醸したピストルズの唯一の伝説のアルバムタイトルは「Never Mind The Bollocks Here’s The Sex Pistols」というもの。

日本語タイトルはなぜか『勝手にしやがれ』なんですが、「Never Mind」だけがフォーカスされがちですが、Never Mindの後のBollocksがロンドンでは物議を醸したようです。

Bollocksはキンタマのことでございますので。

なんかシンパシー感じるでしょ?

因みにこのアルバムは全英チャートで初登場1位を記録。

ゴールドディスクも獲得している名盤です。

パンクのルーツを聴いたことがない方は是非聴いてもらいたいです。

ピストルズは悪童の塊に思えますが、サウンドの方は今となってはなかなかポップに耳に馴染みます。

「Hey gate」はマルコムに捧げる曲!?

ついでに、曲名で気になったのがアイナ・ジ・エンドが作詞をした、ハゲへ贈るスカコア「Hey gate」

マルコム・マクラーレンは癌で亡くなったのですが、そのさいに埋葬されたのがロンドンの「ハイゲート墓地」なんですね。

いや、これはマルコム絡みだな!

と勝手に思った次第です。

「パンクの女王」ヴィヴィアン・ウエストウッド

マルコム・マクラーレンのスタートはピストルズのプロデュースではなく、洋服の方のプロデュースでした。

ファッションブティック「Let It Rock」を開店したのが最初で、渡米した際にニューヨーク・パンクに即発され、店名を「SEX」と変えてボンデージファッションを扱っていました。

そこに集まっていた若者がジョニー・ロットンたちで、彼らにデザインした過激な服を着せて「セックス・ピストルズ」の名前でバンドを売り出し始めたのです。

このファッションの要(かなめ)がデザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッドであります。

マルコムとともにピストルズを売り出し「パンクの女王」とも呼ばれています。

そんなパンクなバックグラウンドを感じながら、改めてヴィヴィアンの服を吟味するのも良いでしょう。

今でも店舗は日本でバリバリ営業中ですので。

アイナ・ジ・エンドもお気に入りの洋服ブランドとしてヴィヴィアン・ウエストウッドをあげていました。

渡辺淳之介社長も音楽とファッションは切り離せないものと考えており、洋服が大好きという理由もさることながら、マルコム&ヴィヴィアンのようにファッションをやりたいという考えから「NEGLECT ADULT PATiENTS」というアパレルをスタートさせました。

因みにマルコムのスローガンは「The look of music and the sound of fashion」と言っており、「ファッションと音楽の融合」を掲げていました。

この辺にも渡辺社長のマルコム好きが感じられます。

アユニ・Dのシド・ヴィシャス化計画

2018年にアユニ・DのソロプロジェクトであるPEDROが始動しました。

PEDRO [BiSH AYUNi D Solo Project] / THE BIRTH OF PEDRO [INTRODUCTION]

ベースを弾けないアユニを引っ張ってきて、いきなりベースをやらせてステージに立たせるという暴挙とも思える施策が、当時セックス・ピストルズの熱狂的ファンであるシド・ヴィシャスに目をつけて、前日までベースを弾けないシドをステージにあげるというマルコムのやり口がダブりまくるわけです。

そして、レコードレーベルもEMI Recordsに移籍したというところもビリビリくるわけですね。

なぜなら、EMIはピストルズが最初に契約したレコード会社で、ほどなくしてイギリスの大衆向けテレビ番組『Today』に出演した際、番組の司会者とのやり取りで、放送禁止用語を連発、大衆が激怒、それからメディアがピストルズをロックオンしてバッシング記事が加熱しました。

そしてEMIはピストルズを解雇。

ピストルズはEMIを皮肉った曲を書いています。

巡り巡って結局十数年後にEMIに戻るんですがね。

まあ、WACK関係者の記事を読んでも、これらの話は聞いたことがないので、そんな一連のBiSHやアユニの活動を見ながら勝手に妄想を膨らませて喜んでいるわけですのであしからず。

テムズ川と道頓堀

そんなわけで、マルコムマクラーレンやセックス・ピストルズとの色濃い関連性を妄想を含めてみているとロック好きオジサンとしてはBiSHを何倍も楽しめるわけです。

その他にも、関連性が強くてニヤニヤしてしまうトピックスはたくさんありますが、それはまた今度にします。

マルコム・マクラーレンのプロモーションで渡辺氏が触発されて、大阪の道頓堀でゲリラ船上ライブをやったのは、ピストルズのロンドン・テムズ川でのゲリラライブを彷彿とさせ最高です。

詳しくは下記の記事も是非ご覧いただければと思います。

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