4月から社会人。先輩方が新人に期待していることはどんなことがあるのだろう?つまらないことで後ろ指を刺されないようにするために心得ることは何か?
そんな疑問に答えます。
この記事でわかることは以下です。
・新入社員がどのような心構えで臨むべきかが分かります
・特に広告会社に勤める新人に求められることがわかります
私は40代で広告代理店に20年以上務める営業部長です。
150名規模の会社で毎年10名程度の新入社員を受け入れています。
毎年必ず1人は私の部署に入ってくるので、どんな新人が良いのかを具体的に説明できると思っています。
と言うことで早速、広告代理店に勤める新入社員に是非覚えておいて欲しい3つのことをお伝えします。
もちろん所属した先輩や上司によって感じ方、考え方は違いますが、これからご説明することは、広告マンとして基本の基本なので以下の3つを外さなければ間違いない最低限の心得となっています。
その① 社会人的マナーを習得してしまおう
マナーとか言うと、実に面倒くさく聞こえますね。
私も新人の時はそう感じました。
パンクロックが好きですしマナーとかだせえと。
でもやっぱり卒業をしてサラリーマンという道を選んだのならば、社会のルール、社会のマナーは絶必でマスターしなければサラリーマンの世界では生きていけません。
なぜならば学生の時に比べて年代も考え方も習慣も全然違う人たちの集合体がサラリーマンだからです。
そのあらゆる人種の中で気持ち良く仕事をしていくためには共通する一定のルールが必要になるのはよくわかると思います。
挨拶とお礼と謝罪
むちゃくちゃ当たり前のところからいくと、挨拶をすること。
「おはようございます」「おつかれさまです」「お先に失礼します」。
何でと言われても困ります。
こういった挨拶が人間関係を円滑にします。
広告代理店は特に売るプロダクト(商品)がありませんので、 アイデアと人間関係が全てと言ってもいいでしょう。
そんな中で挨拶やお礼、そして謝罪と言った基本的なコミュニケーションが出来ないと非常に厳しい社会人生活になると思います。
シャイでもコミュ障でもなんでもいいんです、とりあえず反射的にでも言えるようにしておきましょう。
時間厳守
これもむちゃくちゃ当たり前。
サラリーマンは基本的には時間で拘束されて給料が支払われています。
1時間当たりの一人一人の給料も算出できます。
新人の時給と部長の時給は違います。
10人が集まる会議にあなたが5分遅れたとします。
それを待っている9人×5分の金が無駄になることになります。
サラリーマンは時間も金に紐づいていると考えましょう。
人の貴重な時間を奪ってはいけないのです。
新人は5分、10分前には集合場所に行きましょう。
私もお客様のところに行くような用事であれば遅くても15分前に到着するようにしています。
身だしなみ
私の会社は営業でもカジュアルOKです。
でも、お客様や大切な人に会う用事がある時はスーツとネクタイで臨みます。
堅苦しいと言われても、ちゃんとしたスーツスタイルで嫌な顔をする人はいません。
そういう場にカジュアルで来てしまう方がよっぽど肩身が狭い打ち合わせになったりします。
またスーツでもカジュアルでも、小綺麗にしておきましょう。
高い服なんていりません、ちゃんとサイズが合っている服を買いましょう。最近ではオーダーメイドもそんなに高くありません。ジャストサイズの服はちゃんとして見えます。
靴は特にきれいに磨いた革靴を用意しておきましょう。
靴がボロいのはみすぼらしいです。一流のホテルマンは最初にお客様を見るときは足下(靴)から見るそうです。
お金をかけずとも、ジャストサイズで小綺麗にが原則です。
その② 良いやつの方が得と心得よう
ネクラでも陰キャでも大人しくても良いんですけど、性格は良い方が良いですね。
良いやつって何かというと、人の気持ちがわかるやつ。
まあ、良いやつ=仕事ができると言うこととは別ですが、少なくとも良いやつであれば先輩方に嫌われることはありません。
嫌われてしまうと、仕事のスキルがいくら高くても、そもそも仕事がまわってこないでしょう。
仕事ができて性格が悪い人は自分で会社を立ち上げましょう。
陰口は自分に返ってくる
あと、絶対やらない方が良いのが、陰口と悪口です。
こう言うことやる社会人って結構多いと思いますが、言ってる本人は気持ちいいのかもしれませんが、聞いている方は特に面白くもありません。
何よりネガティブな発言を一番よく聞いているのは自分自身です。
その言霊はいずれ自分に返ってくると言うのは迷信でもなんでもなく、事実です。
人の陰口言っている暇があったら、自分で楽しい仕事をやることに集中しましょう。
時間の無駄です。
その③ どんどん参加しよう
広告代理店に限らず、積極的な新人はそれだけで感心されますし、歓迎されます。受け身ではなくどんどん自分から仕掛けましょう。
雑用こそどんどんやろう
先輩方は仕事も波に乗っていてとても忙しいのが常です。
新人はまだやれることが多くありません。
率先して雑用をやりましょう。
ゴミ捨て、コピー取り、部会の準備。
色々あると思います。
コピーひとつにしても、ただ出力するだけでなく、どういう準備を先輩が求めているかまで考えられると良いです。
企画だって自分で出していい
広告会社の人たちはいろんなことに興味関心が高い人が比較的多いです。
また、目に見える商品を売っているわけでは無いので、日々アイデアが勝負と言っていいでしょう。
この業界、若い人しか出せないようなアイデアってたくさんあります。
臆せずに、どんどん参加すると良いでしょう。
自主的にアイデアを出したりすることを否定するような先輩もいるかもしれませんが、多くの先輩は歓迎してくれると思います。歓迎してくれる先輩にも相談してみましょう。
私の下に来た新人で活躍している子たちはみんな積極的でした。
毎日10個くらいの企画アイデアを出して来た奴もいます。
みんな10年以上の社会人になりましたが、その人たちは現在、様々な広告賞を受賞していたりします。 伸びている人たちはみんな積極的です。
だからと言って好きなことは簡単には実現しない
とはいえ、出したアイデアが先輩・上司に認められてクライアントに提案される可能性は高くないと思います。
クライアントへの提案までには、ただアイデアを出せば良いと言うものではなく、秀逸に考え尽くされたプランの上に成り立っているので、採用される方が珍しいかもしれません。
でも、日々一生懸命楽しんで企画を出している人たちは、先ほども述べたようにほぼ絶対と言って良いほど伸びますし、活躍の場がきます。
採用されなくても楽しんで好きなことを愚直に続けてもらえれば良いと思います。
ということで、大きく3つの方向で新人社員の心得を語らせていただきました。
新入社員は不安も多いですし、辛いことも多いと思いますが、日々を楽しんで過ごしてもらえればと思います。
あとやはり、他人との違い、自分の強みというものを日々考えて過ごすと良いと思います。
ちなみに私は同期の中では全体的に能力は劣っていましたが、海外にもいて英語が少しできたので、そこをガンガン押しました。そんなわけで現在は他の同期よりもキャリアアップしています。ハッタリや勘違いされることもサラリーマン社会では必要です。自分の良いところに目を向けて頑張ってください!
ここ数年、新人に読ませている本もご紹介しておきます。
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