BiSH 1stアルバム「Brand-new idol SHiT」で感じるインディーズ魂

1st BiSH
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BiSHの一番最初のアルバムってなんですか?いまさら入手するには古すぎませんか?

BiSHの1stは「Brand-new idol SHiT」。それぞれの頭文字を取ってBiSHですね。さびれることのない名曲揃いで絶対買いです!

このアルバムが買いである理由は主に以下です。

・良いファーストアルバムはいつでもエネルギーの塊であるコト 
・BiSHアンセムとも言える名曲が揃っているコト 
・インディーズらしい毒々しさ丸出しの曲があるコト 

アルバムには以下の13曲が収められております。

Brand-new idol SHiT
発売日:2015年5月27日
01 スパーク
02 BiSH-星が瞬く夜に
03 MONSTERS
04 Is this call??
05 サラバかな
06 SCHOOL GIRLS,BANG BANG
07 DA DANCE!!
08 TOUMIN SHOJO
09 ぴらぴろ
10 Lonely girl
11 HUG ME
12 カラダ・イデオロギー
13 Story Brighter
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良いファーストアルバムはいつでもエネルギーの塊であるコト

パンクバンドやロックバンドのアルバムではインディーズにせよ最初に出た1枚目というのが非常に重要なアルバムになることが多いです。

それは、そのバンドがメジャーに向けて自分たちの表現したいこと、これこそトンでもない楽曲だと意気込んで全神経を集中して絞り出した曲の数々であることが多く、非常に濃厚なアルバムが完成します。

例えばWACKの渡辺淳之介社長が崇拝するニルヴァーナで見てみても、1989年にインディーズレーベルであるシアトルのSUB POPから、最初のアルバム『ブリーチ – BLEACH – 』をリリースしましたが、独特の世界観とグランジという新たなジャンルのスタートを切った強烈なアルバムとなりました。

このニルヴァーナの1stに関してはあーだこーだ言うようなことは何もなく、ともかく聴いて感じて欲しい一枚です。荒々しく濃厚な一撃となっています。

そして、BiSHのファーストにもニルヴァーナの如し、毒々しさたっぷりの楽曲が詰まっています。

ただ、他のメジャーシーンに向けて這い上がってきたパンクバンド達と違って、BiSHの場合はアイドルとロックという融合をBiSで実験し尽くした渡辺社長とサウンドメーカーの松隈ケンタ氏が仕掛けていることを考えると、このインディーズらしい空気感というのは狙って打ち出しているとも考えられます

もちろん、こんなもん、狙ってできるなら世話ないわけで、やはりこの二人はそれだけで只者ではないことが伺えます。

特に、このアルバムを世に出す前に渡辺社長は「「スパーク」とか「サラバかな」は何年か越しにわかる曲だ」と言及しており、まさにその通りになっており、こう言った発言からも只者ではないことが伺えます。

狙ったにせよ、インディーズくささ満載のこのアルバムは必聴です。

余談ではありますが、渡辺氏はこのアルバムをインディーズレーベルを立ち上げてリリースしたのですが、そのレーベル名が「SUB TRAX」。はい、先ほどのニルヴァーナのリリースしたインディーズレーベル「SUB POP」からのいただきペロリですね。最高です。

BiSHアンセムとも言える名曲が揃っているコト

このアルバム、すごいのはいまだにライブで主力選手として歌われている名曲の数々が存在していることでしょう。

この頃のメンバーは応募総数800名を超えたオーディションから選ばれ残ったアイナ・ジ・エンド、モモコグミカンパニー、ハグ・ミィ、セントチヒロ・チッチの4人で構成されています。

本当はここにユカコラブデラックスという子がいましたが、デビュー前におそらくプレッシャーやら葛藤やらで自律神経失調症と診断され体調不良を理由にBiSH結成後1ヶ月で離脱しています。

ちなみに今は、ヤシロユカという名前で活動中のようです。

話を戻しまして、このアルバムの冒頭から4曲「スパーク」「BiSH-星が瞬く夜に」「MONSTERS」そして1曲飛びますが「サラバかな」はいずれもBiSHのアンセムと言っても良い名曲となっています。現在もかなりの確率でライブで披露されています。

サウンドプロデューサーの松隈ケンタ氏曰く「BiSH-星が瞬く夜に」は「楽器を持たないパンクバンド」という方向性を明確に打ち出した曲だと語っています。

渡辺社長から急遽BiSHを始めると聞き急ぎで仕上げたため歌詞にも「決定からの速さは異常だし」と入っているとか。

プロモーションも有名な馬糞まみれでの登場でしたね。

「MONSTERS」もBiSHの代表曲。先ほど言及したユカコラブデラックス作詞の曲ですね。

インディーズらしい毒々しさ丸出しの曲があるコト

特にもうメジャーではなかなか披露されないであろうインディーズ感丸出しな3曲に着目してみました。

初期だから古びて聴けないという曲ではなく、3曲とも異様に引き付けられる独特の世界観にアディクトされるので是非集中的に聞いてもらいたいです。

もちろん、紹介していない「DA DANCE!!」「ぴらぴろ」もインディーズ感が強いですが、こちらは何かといまだにライブでも披露される曲ですので、知名度ありとして割愛します。

「Story Brighter」は特にエモな名曲としてまた別でご紹介したいと思っています。

SCHOOL GIRLS,BANG BANG

記念すべきBiSHの初めてライブパフォーマンスで1曲目に披露された曲がこの「SCHOOL GIRLS,BANG BANG」でした。

チッチの作詞で、曰く駄目なヤリマンな女の人の話だそうです・・・。ヤリマンて。。

当時、海外ドラマをよく見ていたそうで、ドラマにインスピレーションを受けながら歌詞を書いたと言っています。

ここで耳がダンボになるのは、「これでも彼氏は2人まで」のフレーズが出てくるところ。 今でこそ「これでも彼氏は2人まで」担当はチッチになっていますが、この曲を歌っていた当時は「僕の妹がこんなに可愛いわけがない」担当でしたから、何かしらの思い入れもあってこの詩から引っ張ってきたんですね。インパクトあります。

気になるのが、作曲。

サウンドプロデューサーの松隈ケンタ氏かと思いきやクレジットには「のりP」とあります。

誰?

恐らく、2014年に松隈ケンタ氏がSCRAMBLESでプロデュースしてデビューさせた「Convinience」というポップバンドのベースをやっていた坂内孟紀氏のことかと思います。

松隈ケンタテイストとは全く違っていアルバムに良いアクセントを加えています。

とくに、演歌調となるチッチとアイナのボーカルに注目です。

チッチも安定感をこの頃から出していますがアイナのパンチの効いたボーカルは昔から凄まじいなと感心します。

TOUMIN SHOJO

こちらもユカコが歌詞をつけた曲です。

ユカコの脱退に関しては私は意外に感じますが、アイナの対応が意外とドライで、当たり前ですけどまだ仲間としての結束も何もない時期にやめてしまい、チッチに至っては去るもの追わずと言及しておりこちらもドライ。

唯一モモコはユカコに対してインタビューなどをみていても好意的な感じで微笑ましいです。ユカコ自身も一番よくしてくれたのがモモコだったと語っています。

ちなみに、このファーストのジャケットにもユカコが右上に見切れて写っています。「スパーク」にも声が残っていますね。

歌詞に関しては正直訳わからん感じです。彼女の追い詰められた感情も含まれているように思えました。

当初ステージでは、曲の終盤あたりでセキュリティスタッフや清掃員をステージに引っ張り上げて、Tシャツを脱がせ馬乗りになったり、ビンタをしたり蹴り入れたりとめちゃ荒々しい感じです。

まあ、清掃員は嬉しくてたまらない訳ですが。

私もいつかこの日のためにバキバキに鍛えておきましょう。もぉないか。。。

HUG ME

タイトル名通り、すでに脱退をしているハグ・ミィの作詞曲。

ハグ・ミィはメジャーデビューを果たした1ヶ月後に脱退してしまいました。

当時の担当は「あぶない熟女」。

空気を吐くように下ネタを吐く女と言われた強者です。

全編にわたりハグ・ミィの熟女的なボーカルの毒が効いています。

ハグ曰く、歌詞のテーマは恋愛。自分のことについて書いたそうですが、「病んでるの?」って言われるほどのメンヘラな作詞で、恋愛観が普通じゃない感じです。

渡辺社長も一言「キモいね。」という感想。

曲調は松隈節とは全く違った、80年代歌謡ロックとでも言いましょうか、インパクトがたまりません。中毒性ありです。

こちらはコジマミノリさんというももクロなどアイドルやアニソンなどを手掛けている作曲家のようです。

さて、これらのインディーズ感丸出しの名曲も今ではなかなかライブ披露されなくなりました。

このライブ映像として3本丸ごとチェックするのであればメジャーデビューシングル「DEADMAN」を入手するといいでしょう。

これには2016年1月19日に恵比寿のリキッドルームでの「Eden of Sorrow Tour Final “IDOL is SHiT”」が収められています。 別記事でもご紹介をさせていただいていますのでお時間ある方は覗いてみてください。 BiSHおすすめライブDVDまとめ2016年 〜メージャーデビューからアイナ活動一時休止まで〜

ここ最近のシングルやアルバムも当然最高に良いですが、たまには初期も振り返って効いてみると味わい深いですね。

BiSH
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