セックス・ピストルズのスティーブ・ジョーンズ曰く、別にピストルズはパンクバンドだと思って演奏していたわけではない、ロックンロールをやっていたけど演奏がへたくそでマスコミが新たなジャンルとして作った呼び名がパンクだっただけ。
というように、ジャンルはしょせんわかりやすいものさしでしかない。
そんなマインドに私も学生の頃から同感しまくっています。
という事で私が思うBiSH的パンクロックを3つ選出してみました。
正直この3つ以外にも、いかついヘヴィなパンク曲はたくさんありますが、厳選して今回は3つをご紹介します。
細かいジャンル分けはともかくヘヴィロックが好きなオヤジであればはまること間違いなしです。
① MONSTERS
ツーバスにヘドバン、あれ?アイドル?ちゃうやん!と思ったBiSH初期のハードサウンド。
「わっせっそ!わっせっそ!」が病みつきです。
作詞はデビュー前にあまりの不安で体調を崩し脱退をしてしまったモモカンと仲良しのユカコラブデラックスです。良い詩書いたのにねぇ。
ところで今回紹介するゴリゴリのロック3曲は全てにおいてリンリンのシャウトが効いています。
ちなみに私はゴリゴリのアイナ推しですが、この領域においてはリンリンの変幻自在のデスシャウトが良い感じです。
BiSHのすべての曲に関わっているサウンドプロデューサー松隈氏もリンリンに対してはレコーディングにしてもかなり自由にやらせている感じが功を奏していますね。 ちなみにリンリンはヘヴィな曲よりもアイドルらしいかわいい曲がライブではやりたいそうです。でもWACKでは彼女ほどシャウトできるメンバーはいないと松隈氏に言わしめています。
あとMONSTERSに関してはEDM界からTeddy Loidがリミックスしたバージョンもくそカッコいいので必聴です。
② 遂に死
BiSHの曲の中でも最もヘヴィロックを感じた一曲。
歌にディストーション(歪んだ音の効果)をかけてミックスしたうえに更にディストーションをかけて仕上げるという、インダスリアル・メタル風丸出しの最強サウンド。
イメージ的には90年代のMinistryやKMFDM的な仕上がりです。
プロモーションの方は、まずガンガン中指立てまくりだし。。これ、アメリカツアーとかなった場合も立てちゃうんでしょうかね。まあ、私はアメリカ人じゃないですし、BiSHの中指立てるのはアイコンとしてもギャップも相まって好きです。今度チェキ会は一緒に中指立てて撮りたいと思います。
歌に関しては、この後にご紹介のSHARRで覚醒したリンリンがここでも堂に入った覚醒ぶりでいい感じです。
もちろんアユニ・Dの冒頭のボーカルも毒々しくて良いっつら。
③ SHARR
シャウトしまくりの松隈氏の曲にモモコが歌詞をつけてきたSHARR。
松隈氏が作曲の段階の仮歌で「シャーーーーッ!!」って叫びまくってタイトルもSHARR。
特にこの曲ではリンリンがデスボイスでシャウトして覚醒しています。
中盤のリンリンとアイナの掛け合いは、日本の誇る(?)ラップメタルバンド「ヌンチャク」さながらでカッコいいです。
松隈氏自身もこの曲に関しては誰もまねができないアレンジとしてWACKで制作した曲ではナンバーワンと称しています。
ライブではこのシャウトで喉の調子を心配する清掃員も多いようですが、そこはプロでしっかりと唱法を学んでいるようです。アイナは手術もしているので確かに心配ではありますが。
ともかく、メンバーのやりたい放題の度が過ぎていて最高にスピリットがパンクな一曲です
【おまけ】 SMACK baby SMACK
今回の位相とは少し違うと勝手に感じて3つには入れていませんが、BiSHの中でも一番に近いくらい好きな曲、“SMACK baby SMACK”も紹介したいです。
世界観はミッシェルガンエレファントですね。
むちゃくちゃアイナがカッコいいですし、ここではアユニ・Dが覚醒しています。
松隈氏からミッシェルガンエレファントの歌い方を指示されてアユニがオラつきながら歌唱したのを見て、ミッシェルガンエレファントを知らないアユニ・Dはアイナの歌い方をまねして産まれたのがこの唱法。
最高にかっこいいです。
「たーいようぐわ、みーなみくわら、あーぐうわったのさー、せーいぐうぉーとれてなうぃー」って中毒性半端ないです。
プロモーションでのアユニのジッポ投げも様になっています。
と言うわけで今回はロック好きオヤジも認めるであろう、珠玉のヘヴィパンク曲を3つご紹介しました。あと併せてSMACK baby SMACもチェックしてもらえれば、その魅力にどっぷりハマることと思います。
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